TOP > NHKスペシャル人類誕生第1集 (3)
今回は番組が完全にスルーした人類誕生の肝心要、何をもって人類誕生というのか、人類とは何か、についてです。
番組ではいきなり樹の上に直立二足歩行する人類がいたんだ、から始めてしまいます。
樹上生活を営むにはどう考えても不利でしかない直立二足歩行をわざわざ始めた理由説明は一切なく「たまたま」で片づけています。
「直立二足歩行」とは学問上、人類の定義です。
これいそうでいないのです。他には。
ティラノサウルスは二足歩行ではないか。
ニワトリも二足歩行です。
ですが背骨は「水平」です。
たまに二本足で立つ動物は多くても「常態」ではありません。
人類は頭が大きいのか。人類の脳がサルより大きくなったのはこの200万年ほど。それまでは脳の大きさも手足や胴体の長さの比率などもサル類の範囲内です。
体毛はいつなくなったのか証拠がでてきません。
「オスの犬歯が小さくなったこと」は論争の種ですが、最近、最古の人類と認識されるようになったラミダス猿人の犬歯は結構大きいです。
道具を使う? サルや鳥には道具を使うものや作るものもいます。
言葉を話す。 クジラやイルカは会話をしている可能性があります。サルは発話ができませんが、文法や名詞を覚えて人間と「対話」できるものがいます。
火を使う。 火事の時に種を飛ばす植物はいますが火を使う動物はいません。ただ火の使用は定住して跡が残らないと証明できず、人類の定義にすると検証困難になります。
直立二足歩行、これだけなのです。
人類とはサルが直立二足歩行したもの、他は化石上まったくサルそのものから始まりました。
決定的に重要な直立二足歩行は、いつ、どうやってそうなったか。唯一説得力ある水生起源説は学会では嫌われます。理由は化石がでないのと、提唱者が女性であり、頼りにならないオスを見限りメスの集団が海辺で暮らし始めたとする男性には都合が悪いストーリという面もあるとわれています。
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